この蔵の代表銘柄がこの「凛々雄町」。
必要以上に甘味や香りを出さず、
シャープさの中に雄町米の個性を表現します。
数ある「篠峯」の中で、
まず飲んで欲しい真ん中に位置する一本です。
【宮城県加美町 山和酒造店】
『山和』
「新しい形の淡麗酒」と称される宮城の若手蔵。和のシーンだけでなく幅広い食卓を彩る名脇役。雑味を出さず極めて綺麗な酒質ですが、そのスタイリッシュなボディーラインの中にきちんと印象を残す上品な吟醸味も兼ね備えています。
【宮城県栗原市 萩野酒造】
『萩の鶴・日輪田』
実は王道。猫ラベルやメガネ専用などのポップなラインナップが注目されますが、徹底した品質管理、潔癖とも言われる仕込蔵の清潔感から、東北を代表する美しいお酒が生まれます。萩の鶴は心地よい吟醸感と綺麗な口当たり、日和田は爽やかな酸と穏やかな旨味を表現。
【福島県会津坂下町 曙酒造】
『天明・焔』
酒造りに最良の環境「会津」の風土とその地で育まれた素材を最高品質に仕上げる設備。エネルギッシュな若い造り手によってこれからの日本酒シーンを牽引していきます。自社栽培の米をはじめ地元の農家さんと向き合いそれぞれの酒米の個性を生かした酒造りを行います。フレッシュな新酒も時期に合わせた季節商品もタイムリーに楽しめるラインナップを誇ります。
【福島県天栄村 松崎酒造】
『廣戸川』
福島第三世代と言われる造り手の中で最も技術の高い若手杜氏の一人。彼が醸すお酒にはすべて温厚で穏やかな性格がそのまま写し出されています。円やかで柔らかな味わいは幅広いお客様に親しまれています。ブレのない真っ直ぐなお酒です。
【福島県古殿町 豊國酒造】
『一歩己』
長年に渡り地元を大事にし、そして地元に愛されてきた小さな造り酒屋。9代目矢内賢正により2011年より誕生した「一歩己」ブランド。進化を重ねながら伝統を重んじる造り。彼の造る酒は自然豊かな大地を思わす清冽さ持ち、その中に優しく広がる吟醸味が特徴。現在は年間通して4種とアイテムを絞り込みことで一つ一つに向き合う時間をかけて楽しんで頂けます。
【山形県遊佐町 杉勇蕨岡酒造場】
『杉勇』
当店が取り扱っている全国の地酒蔵の中では最も付き合いの長い酒蔵。店主がまだ20代の頃に紹介され少量ずつ取り扱いがスタート。地味ながら「力強さと奥行きのある味わいの生?」だったのですが、ここ数年で東北酒らしい綺麗さも重なり幅広いお客様に自信を持ってお勧めしています。温厚ながら信念を持った蔵元の性格と重なるお酒です。
【茨城県水戸市 明利酒類】
『水府自慢『10号』』
吟醸酒に多く用いられる協会酵母「10号」発祥の蔵。技術力の高い杜氏が本家本元の10号を用いて華やかな大吟醸からお燗でもスルスル飲めるカジュアルラインの純米酒までコンセプトに合わせたお酒を醸します。地元ではその名の通った大手蔵ですが、この水府自慢『10号』は限られた酒販店のみに流通する杜氏渾身の銘柄となっています。
【群馬県前橋市 町田酒造店】
『町田酒造』
当店数少ない「香り系」のお酒。ただフルーティーなだけではなく「直汲み」由来のキメ細やかな口当たり。町田酒造の人気はこのキレの良さ。4種の酒米を中心にそれぞれの個性を香りと共にお楽しみ頂けます。ジューシーで上品な旨味はビギナーのみならず幅広いお客様に定評があります。まずゴール地点を設定しそれに向けた酒造りは毎年ブレがなく「安定した個性」を表現しています。
【長野県伊那町 小野酒造店】
『夜明け前』
「信州の極上の一滴」当店店主が若き頃に出会った長野の地酒。「THE吟醸酒」ともいえる透き通る口当たりに乗せた華やか酒質。極寒の地で生まれた清冽な伏流水を存分に表現した吟醸酒です。平成の時代、愛飲する著名人や小説の中にも登場したことで有名になりましたが、新たな時代になる今も日本酒の未来を表現するべく「夜明け前」は常に進化しています。
【福井県永平寺町 吉田酒造】
『白龍』
「永平寺テロワール」を掲げ、若き女性杜氏を中心に新たな「白龍」が完成。父の急逝により跡継ぎを決意した娘の真子さん。ベテランの南部杜氏の指導後、白龍の新杜氏となりました。蔵の思いを共感してくれる人々と共に栽培する山田錦・五百万石を中心に彼女が醸しだす新たな白龍。綺麗さの中に目一杯エキス分を引き出したお酒です。
【新潟県南魚沼市 青木酒造】
『鶴齢・雪男』
まず最初に伝えたい王道感。蔵はモットーに「淡麗旨口」を挙げていますが、決してスッキリという意味ではなく雑味なく滑らかな口当たりと極めてバランスの取れた旨味を表現。地元に愛され続けた鶴齢はレギュラー酒から純米大吟醸まで値段の差を問わず「高品質」のたまものだと思います。近年、雪室を完成させ低温熟成にも安定感が増し、増々その存在に輝きを感じます。
【岐阜県瑞浪市 中島醸造】
『小左衛門』
幅広いラインナップを誇る小左衛門ですが、近年全てのお酒においてクォリティーアップ。「安定」を感じさせる渡邉杜氏のスキルの高さを実感。生?系においては芯のある旨味と酸を、吟醸酒はその米の特性を損なわず上品で丸味のある吟醸香を乗せて綺麗にまとめ上げます。様々な種類にファンがついていますが、いずれにおいても信頼を持てる味わいです。
【岐阜県池田町 大塚酒造】
『竹雀』
岐阜の極少量生産の酒蔵。若き杜氏を中心家族のみで酒造りを敢行。吟醸香を必要としない旨味と酸にアクセントを持たせた食事に合う酒を造ります。新酒時期はまだまだ荒々しい要素が残りますが、その滞在性の高さは熟成により開花します。竹雀全般、ミディアムながらも迫力のある旨味が上手にまとめ上げられています。
【岐阜県美濃市 小坂酒造場】
『百春』
「うだつの上がる町」美濃市で約300年酒造りを行ってきた酒蔵。元々は地場のみで商売していた酒蔵ですが2010年頃から全国でも闘える酒質を目指し、ここ数年で一気に人気を博した銘柄に育ちました。まだ30代の杜氏が造る酒は華やかさの中に品を失わず、直汲み由来のキメの細かいジューシーさが持ち味。近年は「地元産」の意識が高まり、その素材感も上手に表現しています。
【三重県大台町 元坂酒造】
『酒屋八兵衛』
一貫して「食中酒」を意識し続けた三重の小さな酒蔵。古くから地元で親しまれてきた八兵衛。2016年の伊勢志摩サミットにて食中酒として選ばれて以来、全国にその名を馳せました。その後も勿論コンセプトはブレずに派手さを持たず、柔らかで飲み飽きの来ない酒質。山田錦の母とも言われる「伊勢錦」を復活させた蔵としても有名。一つの節目を過ぎ、父と若き兄弟が、今後また新しくも変わらぬ八兵衛を醸します。
【滋賀県高島市 上原酒造】
『不老泉・杣の天狗』
関西、いえ全国を代表する山廃造りの本命蔵。クラシックスタイルをブレずにあくまで我が道を行く酒造り。山廃造りはおいては全て蔵付酵母にて?を育成。2014年から名杜氏と謳われた山根氏から横坂氏に変わった後もそのDNAを受け継ぎ、更に深みと奥行きを表現しながら艶やかさを持った味わいに仕上げています。全ての酒の飲み時を見計らい熟成させてからの出荷も魅力の一つです。
【滋賀県東近江市 中澤酒造】
『一博』
長年休蔵していた中澤酒造。その間、隣の市にある「大治郎」醸造元・畑酒造さんにて蔵人として働いていた中澤一洋氏。畑大治郎氏の厚意でタンク一本仕込んだのが「一博」の始まりでした。そして2015年、自蔵の復活により念願の中澤酒造産の一博が誕生しました。派手さを持たずジューシーなお米のエキス分をしっかり引き出した銘酒です。
【京都市伏見 招徳酒造】
『招徳』
古くから生?に定評がある伏見の中では小規模の酒蔵。女性杜氏で有名になりましたが、注目すべきは彼女の造る力のある酒。柔らかな口当たりはその地に根付くものもありますが、それに並行して感じる真のある旨味。地元で愛され続けた酒蔵ですが2019年、大塚杜氏渾身の「生?」に関しては流通を一新。新たなブランドとして全国に羽ばたきます。
【京都市左京区 松井酒造】
『神蔵』
2009年に復活した数少ない洛中の酒蔵の1つ。現蔵元・松井治右衛門氏が新たに誕生させた「神蔵」はリリースされて以来驚異的なスピードで多くのファンを獲得。「マンションの一階部分で酒造り」で有名になりましたが、伝統的な手造りと最新の設備とを融合。全国で戦える「日本酒」を製造しています。キメ細やかな品質の高さで大人気銘柄と育ちました。
【京都府城陽市 城陽酒造】
『NANZAN・城陽』
京都最南端の酒蔵。酒造りに用いる酒米はほぼ京都府産の祝と五百万石。一部県外産の酒米も使用しますが惚れ込んだ酒米と向き合い全量小仕込みで酒造りを行っています。食事に合わせて楽しめる火入酒を主とし、飲み飽きの来ないキレの良いラインナップを誇ります。地元契約栽培の祝を用いた限定流通酒「NANZAN 特別純米」を中心にお勧めしています。
【京丹後市大宮町 白杉酒造】
『白木久・銀シャリ』
「食用米」のみで酒造りを行う全国でも珍しい酒蔵。現蔵元杜氏白杉氏の発想とセンスは抜群。若くして叔父の酒蔵を継ぐことになりましたが、世間にはなかなか知られることなく苦悩の期間も短くありませんでした。「彼の造るお酒を世に広めたい」と営業兼製造の岸田氏により関西一円、今や全国でもその名が広まってきました。コンセプトに添った様々なお酒を期待値異常に仕上げる杜氏。京のど真ん中で生まれ育った彼が丹後の風土を世に伝えます。
【京丹後市弥栄町 竹野酒造】
『弥栄鶴・蔵舞シリーズ』
長男を中心に若き三兄弟で酒造りを行う京丹後の地酒蔵。代表的な山廃造りの純米酒に定評がありますが、実はかなり古くからテロワールを意識。地域の農家さんと親密に取り組んできた契約栽培米使用の蔵舞シリーズは先入観を除くべく、敢えて特定名称や精米歩合を謳っていません。変わり者の長男ですがその個性が反映する「弥栄鶴」。色んな意味で今後も目を離せません。
【京都府舞鶴市 池田酒造】
『池雲・加佐一陽』
地元京都では「舞鶴唯一の酒蔵」として注目されてきましたが、近年は全国でも闘える酒質。地元舞鶴産の酒米や無農薬栽培米「にこまる」等を中心に少人数で極めて少量の食事に寄り添うお酒造りを行っています。京丹後には個性派の酒蔵が沢山ありますが、飲み飽きの来ないニコニコしたこの蔵のお酒は、京丹後酒として、なくてはならない存在です。
【兵庫県宍粟市 山陽盃酒造】
『播州一献』
季節に合わせて様々なタイプのお酒をリリースするユーティリティープレイヤー。深みのある山廃造りから華やかさを持たせた吟醸酒、また低アルコールの吟醸酒まで幅広いお酒を生み出しますが、全てそのカテゴリーにおいてトップクラスの酒質に仕上げます。穏やかで一見のんびりした蔵元ですが酒造りのセンスは抜群。毎回リリースされる季節限定酒は年々期待以上の仕上げを見せます。
【奈良県吉野 美吉野醸造】
『花巴』
吉野の大地が生み出すすべての環境を味方にし「酸」のバリエーションを愉しむべく誕生した花巴。個性派ともいわれますが、現蔵元杜氏の造る水?仕込は「室町時代」から引き継がれる伝統製法で蔵の代表作となっています。旨味の中に溶け込んだ酸は絶妙で「ハマる」人続出中。日本酒の入門に花巴で始まるとこの酒で完結する人もいるかも。
【和歌山県岩出市 吉村英雄商店】
『車坂』
能登で修業を積んだ女性杜氏による力強さと嫋やかさを兼ね備えた車坂。一見愛らしさを持った女性。と思いきや男勝りな性格から芯を持ち素直な酒質を表現。賞レースとは無縁、評するのは飲み手と信じ、自身が納得する酒造りを行います。程よい熟成をかけ至って自然体に口になじむ純米酒からパワフルな旨味と酸を調和させた山廃造りと、これから更なる向上も期待されます。
【鳥取県湯梨浜町 福羅酒造】
『山陰東郷』
出会いは突然でした。全く知らなかった銘柄でしたが、一口で惚れ込みました。生?の力強い旨味と表面に感じる艶やかさ、奥行きのあるコク。すぐに蔵にお邪魔しました。飾りっ気のない蔵元杜氏の福羅さん。お話を聞くにつれて気づいた「この人、変な人」。当店主人はこの変な人が造るお酒の魅力に年々ハマっています。お燗酒に特化した酒蔵さんですが、たまに奇を衒った冷たいお酒もリリースします。
【島根県邑智郡 玉櫻酒造】
『玉櫻』
島根の若き兄弟が醸す骨太系純米酒。若手ながら芳香性を持ったお酒に興味皆無。ゆったりと楽しめる「燗酒」に重きを置いています。地元の農家さんと時間をかけて作り出した酒米。彼らが表現する生?は、熟成による深みと幅を持ったせた仕上がりながら飲み飽きの来ない優しさを感じます。先輩たちの「お燗酒」を敬いながら彼らの勢いは間もなく群を抜いた存在に。
【佐賀県三養基郡 天吹酒造】
『天吹』
「花酵母マスター」と称される九州の酒蔵。花酵母と言えどフルーティーなお酒だけではありません。様々なシーンや季節によって楽しめる旬なお酒に適したラインナップがあります。現社長の壮太郎さんのいう「現代の日本の食卓にも添うお酒」は普段の食卓に並ぶ洋食にも合わせて楽しめる酒質設計を行っています。日本酒初心者からヘビーユーザーまで幅広いお客様に支持されるお酒です。